下は、表題の猿投古窯から出土した有名な『涅槃の壺』本田静雄氏蔵
故 本田静雄氏がインド遍歴中に思ったことを、氏はある書物の中で、「こうした形のものが、インドからはるばる仏教と共に流れて日本に入り、それが愛知県の猿投山麓で九世紀頃(平安時代)に焼かれたという事を知り、その土地の篤信な浄土真宗の在家に生まれ育った私としては、何となく偶然でないもの、目に見えない流れのようなものを感じて立ち尽くしたのであった。そして日本へ帰ったならば、もっとこの壺をよく眺めてみよう、またこの壺をもっと大切にして愛してみようと思った。」と述べられている。
本多静雄氏は、猿投西南麓古窯址郡調査の功労者であられ、名古屋民芸協会でご活躍の頃、大変お世話になり民芸につき色々と教えていただいた事は、懐かしい思い出です。
下は、愛知県豊田市の豊田民芸館地内に再建された登り窯で、今も有志で維持管理し色々な焼物が造られています。
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