2012年6月1日金曜日

インクジェット

捺染用インクジェットプリントのこと
 捺染用インクジェットプリント機が開発される迄、捺染布の柄版型は、孔版式・凹版式・凸版式・平版式などで、捺染加工は手作業に依る印捺から、機械での半自動、全自動の下記機械器具を用いて印捺し 仕上げ加工がなされたあと 縫製などの段階を経て、最後に消費者に提供された。
(1)孔版式では、 型 紙 捺 染    (極少量生産方式)
          手 工 スクリーン捺染(極少量生産方式)
          走行式スクリーン捺染機(少量生産方式)
          自 動スクリーン捺染機(大量生産方式)
          (フラットスクリーン捺染機・ロータリースクリーン捺染機)
(2)凹版式では、 ローラー捺染機    (大量生産方式)
          『太鼓型ローラー捺染機・並列型ローラー捺染機』
          グラビア印刷機
(3)凸版式では、 ビゴロ捺染機
         リリーフ捺染機
         ブロック捺染
(4)平版式では、オフセット印刷機など

 液体をデジタルで制御出来るインクジェットが開発され、いずれ染色関連でも利用出来るのではないかと注目されていたが、生産スピードと少量生産を望むファッション業界に,質の高い商品供給に対応出来る 捺染用インクジェットプリント機が最近開発され,大手染色業界に於いて本格的導入が始まった。
 大手染色業者の無地染とフラットスクリーン捺染・ロータリースクリーン捺染・ローラー捺染の加工に、デジタル技術を活かした革新的捺染用インクジェットプリント機の導入は,先進国と後進国・大企業と中小企業との間で棲み分けが顕著になり始めた。世界の繊維染色業界でも変化が起きつつあるのではないかと思われる兆候がある。
 日本の繊維製造技術・染色加工技術・縫製技術は超一流であり、繊維各分野の所有する誇るべき最先端の各種ソフトウエアーを駆使している日本繊維業界の益々の発展が期待される。同時に、人間生活の大本『衣・食・住・教育』で衣と食が異常とも言える程の輸入超過国になってしまった日本.輸入超過からの離脱を衣からも始めて欲しいものだ。
上は並列式ローラー捺染機図

0 件のコメント:

コメントを投稿