天の河霧立ち渡り彦星の楫の音聞ゆ夜の更けゆけば
よみ人しらず
松本地方の七夕
上は 松本市日本民俗資料館にて撮影
七夕人形のお店『ベラミ』さんの説明
松本市中央三ー七ー二十三
七 夕 人 形
七夕人形は 次の四種類がございます。
一、着物かけ形式
二、紙びな形式
三、人がた形式
四、流しびな形式
松本平に古くから伝わっている独特の七夕人形の起源は、江戸中期以前からといわれ、松本市の日本民族資料館所蔵の七夕人形は、国の重要民俗資料に指定されている程で、七夕行事の移り変わりを究明する上でも大切なものとなっております。
松本では一と月遅れですから八月六日に七夕人形に厄を託し、それをなるべく風の通る軒下に吊るして飾り、風で厄を吹き祓ってもらう厄落とし(厄払い)として使われます。
そして「ほうとう」(巾広のうどんに、あんこや、きな粉をまぶしつけたもの)や、七夕饅頭、果物、野菜の初ものを供える風習は、松本地方に今でも残っている七夕祭りの、たのしい伝統行事でもございます。
「着物かけ形式」
子供の着物をお貸せします。するとお返しに七夕様が、もっと良いものを持って来て下さる、そしてお貸しする為に一生懸命に着物を縫うとお裁縫が上達する、着物の襟数が増す幸運に恵まれる、等のいわれがございます。
「かーたり」(川渡り)又は(川越し)
三粒でも雨が降ると天の川が渡れなくなるその時は、この「かーたり」がどちらかを背負って渡し、一年に一度の逢瀬を果たしてあげる、といわれる足のついた人形で川を渡るから「かーたり」と云います。
「迎え馬」
昔七夕の日からお盆が始まるといわれ、この日に雨が降ることを予想して笠をかぶり白馬に乗った神様が降りてくるいわれている人形。
これ等の他に屋根の付いたもの、奴提灯のようなもの、角形のもの、その他いろいろと形の変わったものがございます。
私共ではこれ等のものや、又指定にこそされていなくても珍しい七夕人形の数々の復原に努めております。
以上
我が家では、着物かけ形式のもの、手作りの人形「奴」「高足」(かーたりの一種)他新暦の七夕に窓際に飾る習慣である。
『真澄遊覧記』伊那の中路
『乞巧奠』
梶の葉に願い事を書いて五色の糸に吊るした。
現在の七夕笹に吊るす五色の短冊の原形の様だ。
名古屋八事八勝館では、毎年七夕の時期に 今でも玄関に於いて『乞巧奠』が行われていると思う。
下は、梶の葉
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