2013年12月2日月曜日

やままゆ(天蚕)の卵

産卵した やままゆ(天蚕)の卵
この状態で越年、山ツツジの咲く頃 孵化します。
愛知県 東郷町春木台周辺で採集
孵化後の幼虫は、クヌギ林に戻しました。

下は ウスタビガの繭
愛知県豊田市の豊田民芸館周辺の山林で採集
下は、十九世紀初頭のフランスの布切れ
今も変わらない、柄と色
昔の方が緻密の感じだ。
テキスタイルデザイナーが描いた捺染柄
昭和期のもの



2013年11月1日金曜日

やままゆ(天蚕)蛾の眼紋と頭部・出殻繭

眼 紋
セロハン様膜の眼紋中央に、
一本の葉脈様筋の機能は?
頭 部
素晴らしきかな二本の眉
出殻繭
繭下の二つの粒は産卵した卵
出殻繭の内部
発蛾の時 蛹の表面殻は中に残し発蛾・・・
やままゆ無惨
恐らく 鳥に喰い破られたのであろう。
カミソリでも切れない強靭な繭でも
喰い破るのは鳥類か?

2013年10月1日火曜日

やままゆ(天蚕)の発蛾と濃尾地震

 愛知県 愛知郡東郷町春木に生息する
ヤママユの発蛾風景
発蛾の始まり9月17日夜
羽根をブルブルと震わせている
同日2時間後の姿
9月18日早朝の姿
繭から移動
9月14日 地震断層観察館 見学
濃尾地震関連
樽見線大垣駅のレールバス と
観察館所在地近くの水鳥(みどり)駅ホームから写した根尾谷
地震断層観察館のイラストマップ

1891年東海地方を襲った濃尾地震(マグニチュード=8.0)は、日本内陸部で起きた最大級の直下型地震 明治24年10月28日午前6時28分50秒に発生
東郷町近辺の被害下記の通り。
     地 区   死 亡   負 傷   倒 壊   半 壊
     名古屋    189    197    1,256   1,097
     愛知郡    188    395    2,653   2,456 
 

観察館近くのお店で頂いた「へびきゅうり」1.2m程あり

2013年9月2日月曜日

ヤママユ(天蚕)の繭つくり

 平成12年頃 我が家の近くで観察撮影したものです。
観察場所  
愛知県愛知郡東郷町 春木地内
 県道57号線沿いの森林
上段は繭作りの準備をする幼虫
下段は繭作りの初期の状態   
繭の作り始めから約9時間後には
 下の様な緑色の奇麗な繭となる。

やままゆ
 鱗翅類 やままゆが科の昆虫 黄褐色乃至暗紫褐色の大型の蛾で翅に眼状紋と黒褐色の条がある。幼虫は体長8㌢、体の各節に剛毛を粗生する。クヌギ・ナラ等の葉を喰い黄緑色・楕円形の繭を作る。日本各地の山地に分布。この繭から取れる天繭糸は絹糸中の最上品とされる。  和名 ヤママユガ   別称 やままゆ 天蚕とも云う。
                 (広辞苑 新村出 編  岩波書店より

     【十月は、発蛾の状況を掲載する予定です】

2013年8月1日木曜日

生態いろいろ

やままゆ(天蚕) 6/7月頃の生態
小楢やクヌギの葉を食べる食欲おう盛な幼虫

美智子皇后様のお歌

葉かげなる 天蚕は ふかく眠りいて
くぬぎのこずえ 風わたりゆく


きゅうりと南瓜の生態
 キュウリの苗木を購入し栽培中ですが、一本の苗に 上の写真の様なキュウリとカボチャの実が共生育中。

 茄子の接ぎ木は知っていましたが、
         キュウリには南瓜の台木がこんなに相性が良いとは・・・
 坂田種苗 園芸通信 臨時増刊号 
1983 昭和58年「夏秋の野菜特集」に きゅうりの台木の種3種 掲載有り驚く。
 #595 黒だね南瓜  #593 新土佐一号南瓜  #598 剛力南瓜

    さて 写真の南瓜は ?・・・

2013年7月1日月曜日

蜘蛛の糸


◎ 蜘蛛の糸と云えば、芥川龍之介 西暦1918年(大正7年4月16日)発表の
『蜘蛛の糸』が有名だ。
  芥川は1892年3月1日生まれだから 25/6歳の頃にインドの古伝(因果の小車)
  を参考に著作された様だ。

◎ 最近では・・・人工『クモの糸』繊維、大量生産 山形ベン  チャーが世界初・・・と速報されている。
  ベンチャー企業 スパイバー株式会社の「有用タンパク質の超低コスト発酵生産技術  の開発」の益々の進展を祈願したい。

◎ 次は、蜘蛛の子を散らす。
  家の庭木の葉に 黒いものが蠢いているので よく見ると生まれ出たばかりの大量の  蜘蛛の子であった。
   近寄るとパッと一瞬に散開する、離れると集まり群がる。のち三々五々夫々の旅路  が始まるのだが。大量の蜘蛛の群れが、一瞬散開の不思議に驚いた。

下は、観察時の写真

2013年5月1日水曜日

熱田神宮の御衣祭 ほか

『遣ればできる!』・・・・思い出の記録
 下の作品は、愛知県東郷町春木台春友会(老人会)手芸部の女性が十数年前、地域有志の積極的な支援のもと、勉強し縫上げた素晴らしい各種作品。



 東郷町春木台地区で、毎月第二・第四水曜日 午後1時30分〜4時まで開催される
       ふれあいサロン『おしゃべり会』会場に関連資料展示中
(当資料館提供)

春日井スラッシュキルト展の記事
(スラッシュキルトについて知りたい方当資料館へ)

熱田神宮の御衣祭風景
 熱田神宮の五月の祭典・神事

舞  楽(ぶがく)神事      五月 一日
酔笑人(えようど)神事      五月 四日
神輿渡御(しんよとぎょ)神事   五月 五日
豊年祭 (ほうねんさい)     五月 八日
御衣祭 (おんぞさい)      五月十三日

御衣祭は、熱田大神に和妙(にぎたえ)荒妙(あらたえ)の御衣御料、御調度品、御簑、御笠等を献じ衣替えをして頂く祭りと云われています。

上の写真は、御衣祭風景で「大一御用」の旗印は、全国各地の御衣祭で同じ様に用いられています。
       ( 一御用・一御用の二通り有る様だ )




2013年4月3日水曜日

裂き織 2

裂き織を織ってみませんか!


     上の裂き織は、竹の箸を活用し綜紘と杼併用の簡単な織り機を制作し、
      製作した織り機を使って織り上げたものです。

誰でも簡単に制作出来る
    織り機の概況 次の通り。
経糸の状況
筬綜紘の状況
経糸の送り出しと織り上げ巻き取り状況

織り機の組み立て前と組み立て後の状況
溝にはめ込み組み立て方式 釘は一切使って居りません。

 街角ミニ資料館
 『織の資料館』に於いて、展示・実演中来館歓迎

          (綿繰り体験も出来ます。)


2013年3月1日金曜日

裂き織


”百聞は一見に如かず”
  上の写真は、当 資料館で制作した織り機を用いて
 裂き織を織り上げた状況の映像です。
 筬・綜紘は、食事用の竹の箸に穴を開けて製作しました。 ボデイは一切釘を使わず、分解すれば持ち運びが簡単。
遠慮なくご来観歓迎

   織り上げた裂き織 ? ! 柄は・・・
  謎の微生物『ハテナ』発見を祝い織り上げました。
 【説 明】
  植物の進化途中の原生動物を和歌山海岸で筑波大学グループが発見
  虫なのに藻類の葉緑体を取り込むと捕食装置が退化し植物として生きる
  不思議な微生物   (2006.10.14号米科学誌サイエンスに発表)
    詳細は「つくば生物ジャーナル」を参照されたい。


2013年2月1日金曜日

綿の種

昨年収穫の綿の種
      今年も無料配布を始めました。

配布場所  当資料館

綿の種類  外国綿は⇒ 白色の綿・緑色の綿・茶色の綿
    日本綿は⇒ 白色の綿・茶色の綿
             以上 五種類

栽培方法  説明書ご希望の方は、お申し入れ下さい。

綿繰り体験 お持ち帰りの種は綿付きです。
    綿繰り機で、綿と種を分ける作業体験出来ます。



雨蛙の縫い包み
      綿の種を使用する、雨蛙の型紙有ります。(無料)

2013年1月7日月曜日

ウスタビガ

ヤママユガ科ウスタビガ(薄手火蛾)
 昨年秋、念願の「ウスタビガ」の繭(別名 ツリカマス・ヤマカマス)を林の中で発見採集した。【採集場所 豊田市民芸館付近の森】繭の形が稲藁で作った入れ物カマスに似ているのでツリカマスとかヤマカマスと言う様だ・・・
同時期に、織の資料館近くの林で「やままゆ天蚕」の繭を再度採集。
カイコ(家蚕)やままゆ(天蚕)等の発蛾
 繭から発蛾するとき、強固な繭を喰い破って外に出ると思っている方が多いようです。
喰い破るのではなく、分泌物で繭を解きほぐし、足でかき分け穴を開いて出口を作り、発蛾することが出殻繭の穴で想像出来ます。